本記事はメーカーのFLUKE(フルーク)様よりサンプル品をご提供いただき作成しています。

今回はFLUKE(フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターを試してみたのでレビューします。

はじめに

FLUKE (フルーク)について

Fluke はアメリカ、ワシントン州 Everett に本社を置く精密電子計測器メーカーです。
今回紹介するデジタル・マルチメーターをはじめ、サーモグラフィー、絶縁入力携帯型オシロスコープ、クランプメーター、放射温度計等の豊富なラインナップを揃えています。

また、公式サイトからも機能性・汎用性・安全性・保証などさまざまユーザーのニーズに応えていく姿勢が感じられ、特集記事などによる情報発信なども積極的に行っているようです。

公式サイト
https://www.fluke.com/ja-jp

デジタルマルチメーターについて

デジタルマルチメーターは電圧(V)、電流(A)、抵抗(オーム単位)などの電気的な値を測定する機器です。

仕事や研究・電気工作など、電子機器を扱う人にとって、さまざまな場面で活躍します。

FLUKE (フルーク) 17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターの概要

FLUKE(フルーク)のデジタル・マルチメーター は高精度な測定機能を有し、
落下・衝撃・湿度などを始めとするさまざまな衝撃やストレスに対する耐久性に優れています。

サイズ (H x W x L)183 x 91 x 49.5 mm
重量455 g
電池単3形×2本 (付属)
電池寿命500時間以上
付属品TL75 テスト・リード (先端2mm)
TL31テスト・リード

FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターを開封



オレンジカラーのボディです。
個人的には、目立つ色で置き忘れに気づきやすいと思うので、かなり好みです。

縦:183cm、横:91cm
持ってみた印象は、大きすぎず小さくもないといった感じ。

これくらいのサイズであれば、持ち運びバッグがあると運用が楽だなと思いました。

液晶は大きめだと感じました。
実際に使ってみて、数値はかなり見やすかったです。

FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターの使用方法

使用方法や注意点をよくご確認の上使用してください。

使用マニュアル

ユーザーマニュアル

校正マニュアル

安全に関するシート

データシート

ユーザーマニュアルの説明がとても丁寧で助かりました。

端子の接続

本体とケーブルの端子の接続について説明します。

① 10AまでのAC/DC電流測定および周波数測定用の入力端子
② 400mA10AまでのAC/DC電流測定および周波数測定用の入力端子
③ すべての測定に必要なCOM(リターン)端子
④ 電圧、抵抗、導通、ダイオード、静電容量、周波数、デゥーティ・サイクル、温度測定用の入力端子

つまり端子の接続方法としては、①+③、②+③、④+③の3パターンということになります。

ディスプレイ

ディスプレイに表示される単位・マークを説明します。


① 相対測定が有効になっている
② 高電圧
③ 導通が選択されている
④ ディスプレイ・ホールドが有効になっている
⑤ MINまたはMAXモードが有効になっている
⑥ 摂氏(温度)
⑦ ダイオード・テストが選択されている
⑧ デューティ・サイクルが選択されている
⑨ 抵抗または周波数が選択されている
⑩ 静電気容量(ファラド)
⑪ ミリボルトまたはボルト
⑫ DCまたはACの電圧または電流
⑬ マイクロアンペア、ミリアンペア、アンペア
⑭ 自動レンジ・モードまたは手動レンジ・モードが作動している
⑮ 低電池残量、電池交換が必要

使用用途やマルチメーターの状態に合わせて、中央の数字と共に①~⑮が表示されます。

ロッタリー・スイッチ操作

使用用途に合わせて、ロッタリー・スイッチを回します。
ロッタリー・スイッチの操作性は、回しやすいうえにしっかり止まるといった印象で、回すのが気持ち良いです。

① 電源OFF
② ACのV電圧の測定
③ DCのV電圧の測定
④ AC/DCのmV電圧の測定
⑤ 抵抗モード
⑥ 静電容量測定
⑦ AC/DCのA電流の測定
⑧ AC/DCのmA電流の測定
⑨ AC/DCのμA電流の測定
⑩ 温度測定

ボタン操作

① HOLD:測定値の保持/動作の再開/警告点滅
② RANGE:自動・手動レンジモードの切り替え/レンジの設定
③ REL:測定値の基準を保存/相対測定モードを有効
④ モード切替/自動スリープ設定/警告点滅など
⑤ MIN MAX:MIN MAXの設定
⑥ HZ%:周波数およびデューティ・サイクルの測定
⑦ 自動バックライト機能ON/OFF

ボタンの押し心地はかなり良いと感じました。


FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC 特有の性能

FLUKE (フルーク)では、様々なタイプのデジタルマルチメーターが製品化されていますが17B MAX特有の性能として、以下があります。

相対測定

基準値を定め、その後の測定値との差を表示することができます。

MIN MAXモード

測定中の、最小値/最大値を表示させることができます。

温度測定

測定部の温度がわかります。

付属のTYPEKのテストリード端子を接続し、テスト棒を測定部に当てます。

周波数とデゥーティ・サイクルの測定

電流・電圧測定中の周波数とデゥーティ・サイクルの測定できます。

危険電圧アラートLED

30V以上または過電圧を検出すると、危険電圧アラートLEDが点灯します。

FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターを実際に使用

バックライト

ライトボタンを押すと、バックライトのON/OFFの切り替えができます。
バックライトONでは、白明るくなりました。

環境によって使い分けることで、数字が見にくいなんてことも減りそうです。

電圧測定

↓ 新品の単4電池1.5V DCの電圧を測定

数値は1.599V。近い数字で測定できています。

パソコンのバッテリーアダプターの電圧確認。
OUTPUT DC 15V規格

結果は、15.25V。これもほぼ正確に測定できています。

これで溜まったバッテリーのジャンク精査が進みそうです笑

うまく使えば、パソコンのマザーボード各エリアへの電力供給の有無や程度なども確認できそうです。

その他

電流や抵抗の測定はもちろん、静電容量や周波数、相対測定などの17B MAX-01/APC 特有の性能など、ほんとに様々です。
是非体感してほしいところです。

FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターのまとめ

中古のジャンクパソコンや部品を扱うこともあり、今回FLUKE (フルーク)17B MAX-01/APC デジタルマルチメーターに興味を持ったわけですが、使用方法で説明した通りかなりのハイスペック機種でした。

以下にポイントをまとめます。

強み

  • この一台で、多くの測定項目がカバーできるハイスペック
  • 正確な数値測定
  • 17B MAXタイプのみに搭載されている機能が充実している
  • 測定する電圧や電流量に適したモードが選べる
  • テスト・リードの汎用性の高さ
  • 液晶が大きく、視野角が広いため数値が見やすい
  • 使用マニュアルが充実している
  • ロッタリー・スイッチやボタンの操作性が良い

弱み

  • 大きさ的にポケットにはいれにくい
  • 持ち運びバックなどは付いていない

今回のレビューではすべてを紹介しきれませんでしたが、一台で多くをカバーできるハイスペック製品だと感じました。

また、FLUKE (フルーク)では今回紹介した製品以外にも、多種多様な電子計測器が扱っているので、コストや目的、知識や技量などに合った商品を見つけやすいと思います。
電気工作などでカジュアルに使ってみたい方から、工場や工事などでがっつり使いたい方まで幅広くおススメです。

Fluke Japanというyoutubeチャンネルで製品のなどの紹介などもしてます。
製品紹介するヘルメットを被った男性の方の説明がわかりやすく、ユーモアもありちょっとおもしろかったです笑

↓気になる方は是非のぞいてみてください
https://www.youtube.com/@FlukeJapan/about

FLUKEのクランプメーターも別記事でレビューしていますので、クランプメーターが気になる方はあわせてどうぞ!!

FLUKE(フルーク)-301C/APC クランプ・メーターを試してみた

今回はFLUKE(フルーク)-301C/APC クランプ・メーターを試してみたのでレビューします。

また、電工具の運用に適したツールバック2点を、以下の記事で紹介しています。
興味がある方は、ぜひご覧ください。

IWISS 腰袋ツールバッグ LM-78010を試してみた

今回は、IWISS腰袋ツールバッグ LM-78010を試してみたのでレビューします。

IWISS ツールバッグ LM-5153Bを試してみた

今回は、IWISS ツールバッグ LM-5153Bを試してみたのでレビューします。


Follow me!

パソコン修理・販売・買取・サポート

  • パソコン修理は しまんとパソコンサポート にお任せください
  • パソコン販売・買取も実施中
  • パソコンの使い方で不明点がでた場合もお気軽にどうぞ